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ANA総研との産学連携イベントとして『聖心未来プロジェクト』を開催

8月18日(日)、『聖心未来プロジェクト』として、ANA総研との産学連携イベント「聖心女子大学の考える国際貢献–英語コミュニケーションの広がり」を開催しました。

第1部は、ANAのCAとして最高のキャリアを積まれた春日栄都子氏(ANA総合皇冠体育所客員皇冠体育員、本学非常勤講師)による基調講演。数多くの乗務経験の中から、サッチャー元英国首相のアテンド時に小さなきっかけで会話がはずんだこと、2003年のニューヨーク大停電の際に、機内パニックを鎮めた危機管理のエピソードなどを披露してくださいました。

第2部のパネルディスカッションには、本学OG2名と杉本准教授(英語文化コミュニケーション学科)も登壇。ANAで国際線航空券の流通政策企画を担当するグローバルスタッフ職OGからは、生成AIにはできない英語での繊細なコミュニケーションの実例と、聖心女子大学で学んだ学修姿勢や英語についての教養が今の仕事に生きているというお話が、ANAのCAとして活躍するOGからは、お客様のことばの背後に隠れた思いを汲み取ることが、満足していただけるコミュニケーションにつながるというお話がありました。

杉本准教授からは、コミュニケーションには単語の認識や文字通りの意味理解だけでなく、文脈や文化を含めた発話の背後にある話者の意図を解釈することが含まれること、また多様な英語を許容する時代にあって、英語を母語としない話者の発音には、母語話者と同程度を目指す考え方と、通じるための明瞭さを目指す考え方とがあることの説明がありました。

300名超の参加者は、実社会での興味深いエピソードの数々に熱心に耳を傾け、英語によるより深いコミュニケーションについて楽しく考える機会となりました。

(副学長(学務?大学院担当) 中川僚子)

ANAとの産学連携イベントの様子
第2部 パネルディスカッション