ニュース
「Ecoマスクプロジェクト」始動へ~カリタス南相馬×和サロン眞こころ×聖心女子大学
南相馬より届けられた“眞こころ”
2020年3月、カリタス南相馬併設の「和サロン眞こころ」(以下、眞こころサロン)※の布マスク製作開始のお知らせを受け、聖心女子大学のマグダレナ?ソフィアセンターではEcoマスクプロジェクトの実施に向け、活動を開始しました。眞こころサロンでは「使い捨てマスクから洗って繰り返し使えるEcoマスクへ」という目的の下、マスク不足の解消と、少しでも新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐことができたらという願いを込め、スタッフの方々が日夜マスクの製作に取り組んでいらっしゃいます。
3月17日、お願いして大学に届けられたマスク31枚は、瞬く間に希望者の手に渡りました。しかし、まだまだ希望者は多く、厚かましいお願いと思いつつも、さらに100枚のお願いをさせて頂いたところ、「皆さんに感染して欲しくないので、頑張って作ります。震災の時にお世話になったご恩返しになれば…」という温かい一言とともに、南相馬の方々の“まごころ”の込められたマスクが、大学教職員の一人一人の手許に届けられました。
第1回の31枚の頒布に対して18,200円、第2回の99枚に対しては62,000円の献金が学内から寄せられ、眞こころサロンの運営資金としてご活用頂くために、全額を眞こころサロンに送金致しました。
南相馬と聖心女子大学の関わり
南相馬と本学の関りは、カリタス南相馬に隣接するさゆり幼稚園の子どもたちの預かり保育、そして、今回のマスク製作の拠点「眞こころサロン」の活動支援を目的として、2017年に学生を派遣したことに始まります。以後、定期的に学生を派遣する「USHひとづくり?まちづくりボランティア in 南相馬」活動や、台風19号からの復興支援を目的とした学生の緊急派遣が行われています。
今は南相馬との往来も叶いませんが、温かい思いの込められたマスクは、私たちの心がいつも南相馬の皆さまとつながっていることを、改めて実感させてくれました。このつながりをさらに形あるものとするために、オンライン授業が本格化する頃には、学生発の「Ecoマスクプロジェクト」が始動する予定です。そして、やがてキャンパスに戻ってくる学生たちは、1枚のマスクを大切にする心が、環境問題をも解決する鍵となることを、これからの南相馬活動を通して示してくれることと思います。
※和サロン眞こころとは
2011年6月、「震災を乗り越え、古き良き伝統も守りつつ真のこころを取り戻し、仮設住宅の生活に笑顔を作りたい」との思いから、仮設住宅の集会所でのサロン活動が始まりました。2017年4月からはカリタス南相馬の一角で『必要な場所に必要な事を』をモットーに、地域の人々とのコミュニケーションつくりの場として、眞こころサロンの活動は続けられています。